都道府県別の家賃相場の違いと家賃が安い都道府県

賃貸経営をする上で家賃設定は収入に直結しますので、非常に重要になります。

また地域によってある程度家賃の相場が決まっていますので、事前に調査して相場と大きく違わない家賃設定にしないと、高すぎて入居者が集まらないかもしれませんし、逆に安すぎて機会損失が発生する可能性もあります。

そこで本記事では都道府県別の家賃相場の違いを見ていきたいと思います。

都道府県別の家賃相場

都道府県別の家賃相場は不動産ポータルサイトのHomesが運営するHomes不動産投資というサイトで公表されています。

Homesは賃貸物件の掲載数がNo1のサイトですので、そのサイトに掲載されている実際の家賃を平均化しているということは、より実態に近い、というより日本で一番正確な情報と言っても過言ではありません。

2015年9月時点の都道府県別の家賃相場を見ると、ワンルームタイプ（1R/1K/1DK）とカップル向け物件（1LDK/2K/2DK）の家賃が高い都道府県は以下の通りです。

■家賃相場の高い都道府県

イメージ通りではありますが、東京、神奈川、埼玉、千葉と都心とその近郊の県が上位に名を連ねており、その下に愛知、兵庫、大阪、京都などの西の大都市圏が続き、その他宮城や沖縄など人口流入の多い地方都市が続きます。

また物件が広くなるほど家賃相場の価格の開きが大きくなっていることがわかります。

沖縄と北海道は同じ観光地として人気の年ですが、家賃相場という面では沖縄が4.9万円なのに対して北海道は3.7万円と大きく差がつき、土地が限られる沖縄の方が高くなっています。

沖縄は土地柄RC造の物件が多いという特徴もありますが、地方都市の中ではかなり高い家賃相場であるといえます。

家賃相場の安い都道府県

一方家賃相場が安い都道府県は以下の通りです。

■家賃相場の安い都道府県

相場が安い県は宮崎県、岐阜県、愛媛県、北海道、高知県など比較的面積が広く人口密度の低い都道府県が続きます。

宮崎県は空室率が低い都道府県で上位に名を連ねていますがが、家賃相場は47都道府県最低だったのですね。

家賃相場は大きく変わらないので、数年後レベルであれば同じような傾向が続くといえますので、イメージ通りではありますが頭に入れておくと良いですね。

最終的には物件価格とのバランスですが、家賃相場の安い宮崎や岐阜と家賃相場が高い東京の間には2倍以上の差があります。当然高い家賃を取れる東京の方が収入は大きくなりますし、最悪家賃を下げるという選択肢も取りやすくなります。

賃貸経営をする上では地域ごとの家賃相場の差は頭に入れて、物件取得方針を立てたり、資金計画を作成する時の参考にすると良いでしょう。

都道府県の中のさらに細かい家賃相場の違いもHomes不動産投資で確認することができますので、ある程度地域が絞れている人は確認しておくと良いと思います。

なお、家賃相場と同じく、空室率についても都道府県ごとで違いがあり、都道府県によっては20％近い差がついているところもあります。

都道府県ごとの空室率については別の記事にまとめていますので、気になる方はそちらも参考にしてください。