不動産投資ローン金利の種類と選択のポイント
不動産投資用のローンを組む場合、住宅ローンと同じく金利には固定金利と変動金利の2種類があり、不動産投資家はどちらかの金利を選択してお金を借りることになります。
不動産投資ローン金利の種類
- 固定金利:借入期間中の金利が変わらないローン
- 変動金利:一定期間ごとに金利の見直しが行われるローン
固定金利は借入期間中の金利がずっと同じで変わらない金利体系です。
固定金利は返済金額が確定することになりますので、返済計画が立てやすく金利変動のリスクも受けなくなるのでリスクも低い商品であるといえます。
投資期間の全期間が固定金利となる「全期間固定金利」のほか、固定金利の期間が決まっている「期間限定の固定金利」、一定時期に固定と変動を選択することができる「固定・変動切替型」など、細かくは様々な商品があります。
一方、変動金利は一定期間ごとに金利の見直しが行われる金利で、5年変動、10年変動などの商品があり、それぞれ5年ごと10年ごとにその時の金利情勢によって金利の見直しをすることになります。
借入した時に比べて見直しタイミングの金利水準が低くなると金利は下がり、逆に金利水準が高くなると金利は上がってしまいます。
変動金利は金利が変更することになるので、金利市場の動向によって金利が増減することになり金利リスクを負うことになります。しかしその分同条件の固定金利と比較すると金利は低くなります。
また金利下降局面では金利が下がるので固定金利よりもさらに有利になる可能性もあります。
不動産投資ローン金利の選択のポイント
- 今後の金利見通し
- リスク許容度
不動産投資ローンの金利選択のポイントは、「今後の金利見通し」と「リスク許容度」です。
基本的に金利は、今後金利が下がりそうであれば変動金利、逆に金利が上がりそうであれば固定金利を選べば有利になります。
固定金利はずっと金利が変わらないので、それに対して変動金利が下回りそうか上回りそうなのかというところが判断のポイントです。
日本では長い間超低金利が続いており、これ以上の金利低下は見込めない状況で上昇見込みですので、今ローンを組むなら固定金利の方が有利ということになります。
ただし、数年前からずっと「これからは固定金利が有利」言われていて、結局金利は上がらず超低水準のままで、直近10年では変動金利を選んだ方が得だったという結果になっています。
この結果をどう考えるかはそれぞれの判断になりますが、金利が上がると考えれば固定金利、金利が下がるあまり変わらない水準と考えるのであれば変動金利を選ぶというのが基本になります。
また変動金利を選択するということは今後の支払い金利も変動するということになりますのでリスクを負うことになります。
支払金利についてリスクを負わずに返済金額について確定させたいという人は固定金利を選んだ方が良いということになりますので、自分のリスク許容度とも相談をして金利を選択していく必要があります。
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