学生向けワンルーム物件に投資をする際のポイントと注意点
ワンルームマンション投資というと学生向けの物件がメインというイメージが強いですが、学生向けの物件に投資をしていると投資としては苦労することが多いようです。
それでも親が家賃を支払うので滞納が少ないなどメリットもありますので、学生向けワンルーム投資をしている投資家は多いです。そこで学生向けのワンルームマンション投資の特徴や注意点などを見ていきたいと思います。
学生向けのワンルーム投資の特徴
- 滞納が少ない
- 退去時期がわかりやすい
滞納が少ない
学生向けのワンルーム物件は、入居するのは学生本人ですが、経済力がなく契約者となるのは親というケースがほとんどです。
そのため入居後に家賃を支払うのも親になりますので、滞納や契約上のリスクは親によるものですので、滞納の心配がほとんどないというのがメリットです。
親から見ると大事な子供の家賃は優先して支払うものですので、よほどのことがない限り滞納をすることはありません。
退去時期がわかりやすい
また学生は入学する時に入居し、卒業や校舎が変更になる学年になると退去をしていくことになります。
逆に言うと中途半端な時期で入退去することはほとんどなく、入退去の準備をする計画が立てやすくメリットとなります。
この他にも物件を区分所有で所有するか、一棟もので所有するかでも投資の特徴やメリットは変わってきます。
区分所有と一棟ものへの投資のそれぞれの特徴は別の記事で紹介していますので、参考にしてください。
学生向けのワンルーム投資の注意点
- 入学卒業シーズン以外の賃貸づけが難しい
- 少子高齢化による学生の減少
- 大学の移転リスク
入学卒業シーズン以外の賃貸づけが難しい
一方で学生向けのワンルーム投資はいくつか注意点があり、それによって投資全体としては苦戦することが多くなっています。
まず、入学、卒業シーズン以外では人の出入りがあまりないので、シーズンオフの賃貸づけはとても苦労することになります。
仮にオンシーズンが終わった5月頃に空室のある物件を購入してしまうと、丸一年近くは空室となる可能性が高くなりますので注意が必要です。
少子高齢化による学生の減少
また、日本では現在少子高齢化が進んでおり、学生自体が減少しています。
そのため需要が減少して相対的に供給過剰状態になるため学生向けのアパートというジャンル自体が賃貸づけに苦労することが予想されます。
大学の移転リスク
さらに学生の数が減っていることで大学の経営自体も難しくなり、特に地方の大学は人が集まらずに苦労しています。結果、閉校や移転などもあり賃貸経営上の大きなリスクとなります。
もともと「大学」という特定の施設に依存して不動産投資をする場合、大学の校舎が移転してしまうと一気に周辺の賃貸事情が変わってしまうため大きなリスクです。
学生向けのワンルーム投資をする場合もこのような事態を事前に想定し、最悪大学が移転してしまってもある程度賃貸需要のある地域に投資する必要があります。
このように学生向けワンルーム投資はメリットもありますが、投資全体としては苦戦する傾向があり、今後は人口減少の影響を受けさらに厳しくなっていくことが予想されます。
投資としてはおすすめできませんが、もちろん物件次第という面は大きいので、条件次第で検討されると良いと思います。
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