地価の動向の重要性と調べ方、路線価の活用方法
土地の値段である地価は公示価格、路線価など複数の価格がありよくわからない人もいるかと思いますが、ざっくりでもつかんでおくと投資するエリアの物件価格の相場などがわかり、将来的な値上がりがあった場合には売却時に有利にもなるので、地価をつかむことは不動産投資を成功させるためのポイントの一つです。
そこで本記事ではそれぞれの地価を調べる方法や複数ある地価の特徴や活用方法などを紹介したいと思います。
地価の動向の調べ方
「地価」とは土地の値段のことですが、一口に地価といっても公示地価、基準地価、路線価、固定資産税評価額など複数の価格があり、それぞれ価格が異なります。
そのため同じ土地でも複数の価格があるという意味で、土地は1物3価、1物4価とも言われています。
先にあげた土地の価格を調査・公表している機関および基準日はそれぞれ以下の通りです。
価格 | 調査機関 | 基準日 | 備考 |
---|---|---|---|
公示地価 | 国土交通省 | 毎年1月1日 | – |
基準地価 | 都道府県 | 毎年7月1日 | 公示地価の同程度の水準 |
路線価 | 国税庁 | 毎年1月1日 | 公示地価の8割程度 |
固定資産税評価額 | 市町村 | 基準日の前年の1月1日(3年ごとに評価替え) | 公示地価の7割程度 |
それぞれの価格は国土交通省、都道府県、国税庁、市町村がそれぞれの目的のために調査しており、いくつも価格があるのですね。
地価は調査がされると、各実施機関のWEBサイトなどで公表されていますので、毎年の調査結果が出たら自分の投資しようとしている地域をチェックすると良いですね。
2015年の路線価は北陸新幹線の開業により金沢が値上がり率1位になるなどニュースにもなるので、耳にした人は多いと思います。
不動産投資家は路線価をチェック
このように土地の価格にはいくつもありますが、不動産投資をする上で最も重要になるのが路線価です。
理由として路線価は日本の最も多くのエリアをカバーしており、不動産投資の指標としやすいためです。
路線価の活用方法としては過去からの路線価の増減を見ると、将来の地価の値上がり値下がりの想定がしやすくなります。
国税庁のWEBサイトで過去3年分の路線価が公表されていますが、過去3年分の路線価の増減を見ることで今後土地が上がりそうか下がりそうかの見通しを立てることができます。
これから投資をする人であれば過去3年の路線価が上昇または横ばいくらいのエリアに投資をしないと、将来的に土地が値下がりして売却時に損失を被る可能性があります。
なお、路線価はローンを組む場合、銀行での融資審査にも使用されますので、ローンを組んで投資する人は調べ方をマスターし投資前には必ずチェックする必要があります。
また、不動産投資をする場合は土地の値段だけでなく、賃貸需要を調査するためその土地にどれくらいの人がいるのか人口動態もチェックしておく必要があります。
人口の動きもあわせて見るとその土地の賃貸需要がわかり、投資のシミュレーションを立てやすくなります。
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一般的な不動産情報サイトにはない価格情報を見ることができるので、不動産を買う時にも売る時にも参考になります。
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