不動産投資の流動性リスクとチャンス
不動産は取引金額が大きく、開けたマーケットもないので、売りたい時に自由に売れない可能性があります。
このように自由に売買・換金できないことを流動性リスクがあるといいます。
投資をしていても急にお金が必要になることはあるため、不動産投資をする上では流動性リスクを考慮して投資をしていく必要があります。
不動産投資の流動性リスク
- 公的な取引所がない
- 買い手を見つけるのに時間がかかる
- 取引の手続きに時間がかかる
収益不動産以外の金融商品は、預金はすぐに現金化できますし、株式は売却してから4営業日後には現金として口座に入金されるなど、自由に現金化できる換金性の高い商品です。
一方で不動産投資の場合は、売却しようと思った時に買い手を探すのも大変ですし、買い手が見つかってからも実際に現金が入金されるまでには売買契約を結び、決済して引き渡しをすることになるので、数週間かかります。
相手を探すのが大変な上に手続きにも時間がかかるので、すぐに現金化するのは難しく、好きな値段で売れない可能性も高くなります。
■金融商品の流動性
金融商品 | 流動性 |
---|---|
預貯金 | 高 |
株式・投資信託 | 中 |
不動産 | 低 |
流動性リスクがチャンスになることもある
上述した通り、不動産の流通市場は株式取引などのような公の取引所が存在するわけではなく、不動産会社間の情報共有ネットワークによって売買される物件の情報が流通し、取引は買いたい人と売りたい人の相対取引によって行われます。
開かれた情報網ではないので、情報の非対称性があったり閉鎖的なマーケットになってしまいます。
閉鎖的なマーケットであることは一見するとデメリットのようですが、それがチャンスになることもあります。
売り急いでいる売り手がいるときは、相場よりもずっと安い値段で購入することができることもありますし、逆に相場よりも高い値段で売ることもできます。
相場がないということは相場よりも有利な価格で売買することができるということでもあります。これは不動産取引特有のメリットといえますので、十分に生かしていきましょう。
とはいえ、うまい話には裏がありますので、相場よりも相当に有利な価格で売り込みをしてくる不動産会社や投資家がいた場合は十分にその理由やリスクを考慮して検討する必要はあります。
日本の不動産取引市場は欧米と比べると遅れていると言われていましたが、最近では中古不動産を買主と売り主が直接情報のやり取りをして売買するプラットフォームもあります。
今後さらに取引市場が整備される可能性もありますので、最新の情報にアンテナを張っておくことで有利に取引することができるようになるかもしれません。
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不動産投資は物件の情報や価格情報が重要ですが、不動産会社とパイプがないとなかなか情報が入ってきません。
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