融資をしてくれる銀行、金融機関の種類と審査の通りやすさ

公開日:2015年7月4日 最終更新日: 2016年1月7日
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融資をしてくれるのは銀行だけと考えている人は多いですが、融資をしてくれる金融機関は銀行だけではありません。

それぞれの金融機関で融資の通りやすさや特徴が異なりますので、色々知っておくと融資の際に有利になります。

そこで、本記事では融資をしてくれる金融機関の種類と審査の通りやすさについて紹介したいと思います。

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融資をしてくれる金融機関の種類

一般の人の場合、銀行から借金をする機会は住宅ローンを組む以外でほとんどないですが、不動産投資をする上で融資を受けることは欠かせないといっても良いでしょう。

融資をしてくれるのは銀行をはじめとした金融機関で、政府系の金融機関からメガバンク、地方銀行、信用金庫、信用組合、ノンバンクなど様々あり、政府系など規模の大きな金融機関ほど金利は低く、融資のハードルは高くなっています。

  • 政府系金融機関
  • 都市銀行(メガバンク)
  • 地方銀行
  • 信用金庫、信用組合
  • ノンバンク

それぞれの金融機関にランクがあって信用度の高い人ほど、ランクの高い金融機関で低い金利で借りることができると考えると良いでしょう。


政府系金融機関

最もランクの高い金融機関は政府系の金融機関で、個人が融資を受けられるのは日本政策金融公庫(旧国民生活金融公庫)になります。

融資審査は厳しいですが、期間固定で2%前後の低い金利で資金調達することができるので、融資を受けられるのであれば真っ先に検討したい金融機関です。

また銀行から融資を受ける際にかかる手数料もほとんどかからず、繰り上げ返済をする時の手数料も無料です。

融資実行は担保登記が終わってからということになりますので、物件を買った後しか融資を受けることができないという奇妙な状況になります。

そのため政府系の金融機関で融資を受ける際は民間の金融機関でつなぎ融資を受けるか知り合いに短期間お金を借りるなど、別の融資で資金を融通する必要があります。


都市銀行(メガバンク)

政府系の次にランクが高いのが三菱東京UFJ銀行、みずほ銀行、三井住友銀行などのメガバンクです。

金利は低目で対象物件も全国と広いのでメリットはありますが、審査のハードルが高く、個人の不動産投資家でメガバンクから融資を引ける人はなかなかいません。


地方銀行、信用金庫、信用組合

地方銀行や信用金庫、信用組合であれば金額が小さい物件の融資でも扱ってくれるため、当初はメインの融資をしてくれる存在となります。

金利はメガバンクや政府系と比べると高くなりますが、個人の不動産投資家にとってはとても頼もしい存在となります。

取扱い物件は営業エリア内のものだけですので、自分の投資したい物件の地域の金融機関に融資の相談をする必要があります。


ノンバンク

融資のハードルが低い金融機関としてノンバンクからお金を借りるという方法もあります。

ただし、ノンバンクは金利は最も高く、ノンバンクや消費者金融で融資を受けると信用力が落ち、メガバンクなどの融資審査がますます通りづらくなるというデメリットもありますので、最後の手段として検討するものとしてなるべく避けるのが賢明です。

金利面での条件が良いので、基本的にはランクの高い政府系の金融機関から融資の相談をするのが基本的な戦略です。

最初のうちは手順や融資が受けられるかどうかの感覚もないので苦労すると思いますが、何度か融資の申し込みをしていると勘所がわかってきますので、やはり融資の申し込みも数をこなすことでノウハウを自分の中に蓄積させるようにしましょう。


融資の種類

  • 消費者向け
  • 投資家向け
  • 事業向け

なお融資の種類には大きく「消費者向け」と「投資家向け」「事業向け」の3種類があります。

消費者向けの代表は住宅ローンで主に自分が使うもののため(実需向け)に必要なお金を貸すお金です。

住宅ローンは金利が低く、期間も長い非常にメリットの多い商品です。そのため住宅ローンとして借りて購入した物件を賃貸に回す人もいますが、住宅ローンで借りて買った物件を賃貸に出すのは契約違反となります。

転勤でマイホームを賃貸に出すケースなどがあるため、金融機関も黙認するケースもあるようですが、確信犯的に住宅ローンで収益不動産を購入するのはリスクがあるので避けるのが賢明です。

投資家向けローンは「アパートローン」「不動産投資ローン」と呼ばれる商品で、投資家が不動産投資をする際の資金を融資してくれるローンです。

不動産投資家はこの投資家向けローンを利用することになり、金利は2~4%と住宅ローンよりも金利は若干高くなりますが、不動産投資のための融資にも積極的に応じてくれます。

事業向け融資は政府系金融機関や都市銀行からの融資となり、事業に対して使用するお金を融通してくれるローンです。

金利面では投資家向けローンよりも有利なことが多いため、不動産投資でローンを受ける際はまず検討すべきローンと言えるでしょう。


銀行は不動産会社などに紹介してもらう

融資を受けるためには金融機関に融資のお願いをする必要がありますが、いきなり窓口に行って融資のお願いをしても、なかなか取り合ってはもらえません。

付き合いのない銀行への融資のお願いは、まず紹介者を通じて行うのが一般的でスムーズです。

不動産会社は付き合いのある銀行がありますので、資料請求や内見の際に融資を紹介してもらえる金融機関があるのか聞いてみましょう。

不動産会社によってパイプのある金融機関は異なりますので、複数の不動産会社を通じて目当ての金融機関を紹介してもらえるように働きかけましょう。

そういう意味でも不動産会社との付き合いは非常に重要になります。

慣れてくると、不動産会社、投資家仲間から情報が入ってきて、融資に積極的な金融機関や支店、担当者などの情報を得ることができるようになります。

それらをもとに融資の相談をすることでより効率的に融資を引き出すことができるようになります。

他の金融機関で断られた案件でも別の金融機関や担当者なら融資が通ったということはよくある話ですので、一度断られてもあきらめずにいろいろな銀行に話を持ち込んで融資の相談をするのが良いでしょう。



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